NVIDIA Nemotron 3 Super発表──マルチエージェントAI専用のオープンモデル
企業AIの新標準を狙う。エージェント間連携に最適化されたアーキテクチャ

NVIDIAはGTC 2026において、マルチエージェントAIシステムに特化したオープンモデル「Nemotron 3 Super」を発表した。複数のAIエージェントが協調してタスクを実行するユースケースに最適化されており、エンタープライズ向けのAIエージェント構築における新たな標準を目指す。モデルはオープンウェイトで公開され、NVIDIAのNIMマイクロサービスとして即座にデプロイ可能だ。
マルチエージェント最適化の技術
Nemotron 3 Superの特徴は、エージェント間のコミュニケーションと役割分担に最適化されたアーキテクチャにある。従来のLLMは単一のプロンプトに対して応答する設計だが、Nemotron 3 Superは複数のエージェントが構造化されたメッセージを交換し、タスクを分解・並列処理する能力が組み込まれている。ツール呼び出しの精度も98.5%と高く、外部APIとの連携がスムーズに行える。70Bと24Bの2サイズで提供され、24BモデルはNVIDIA RTX 4090単体でも動作する。
POINT
NVIDIAはNemotron 3 Superと同時に、マルチエージェントフレームワーク「AgentVerse」も公開。エージェントの設計・テスト・デプロイを統合的に支援する。
AITAKE編集部の見方
NVIDIAがハードウェアだけでなく、AIモデルそのものでも存在感を高めていることは注目に値する。Nemotron 3 Superは、単なるLLMではなくマルチエージェントシステムの構成要素として設計されている点が新しい。企業のIT部門がAIエージェントを導入する際、NVIDIAのGPU + NIM + Nemotronというフルスタックソリューションは非常に魅力的に映るだろう。OpenAIやAnthropicのAPIに依存しない、自社インフラ完結型のAIエージェント構築が現実的な選択肢になりつつある。
Source: NVIDIA