Claude Computer Use が正式公開──Pro/Maxユーザーのデスクトップ操作をAIが代行
ファイル操作・ブラウザ・アプリ操作をまとめて自動化。Auto modeも研究プレビューで登場

Anthropicは2026年3月27日、AIアシスタント「Claude」の新機能「Computer Use」をPro/Maxプランのユーザー向けに正式公開した。これまでベータ版として限定提供されていた同機能が、ついに一般利用可能となる。Computer Useは、ユーザーのデスクトップ上でファイル操作、ブラウザ操作、アプリケーション操作をClaudeが直接実行できるようにするもので、従来のチャットベースのやり取りとは一線を画す。
何ができるようになったのか
Computer Useでは、Claudeがマウスやキーボードの操作をエミュレートし、ユーザーの指示に基づいてデスクトップ上のタスクを実行する。たとえば、スプレッドシートからデータを抽出してメールに貼り付ける、ブラウザで複数サイトの情報を収集してレポートにまとめる、特定のアプリケーションの設定を変更するといった操作が可能だ。さらに注目すべきは「Auto mode」の研究プレビュー公開だ。Auto modeでは、ユーザーが大まかな目標を伝えるだけで、Claudeが必要なステップを自律的に判断・実行する。複数のアプリを横断する複雑なワークフローも、一連の指示として処理できる。
POINT
Computer UseはPro(月額20ドル)およびMax(月額100ドル)プランで利用可能。Auto modeは研究プレビューのため、利用には追加の同意が必要となる。
セキュリティとプライバシーへの配慮
Anthropicはセキュリティ面での懸念にも対応している。Computer Useの実行中は画面上に明示的なインジケーターが表示され、ユーザーはいつでも操作を中断できる。パスワード入力や機密データへのアクセスには都度確認が求められる仕組みだ。また、操作ログはローカルに保存され、Anthropicのサーバーには送信されないとしている。ただし、Auto modeについてはまだ研究段階であり、予期しない動作が発生する可能性もあるとAnthropicは注意を促している。
AITAKE編集部の見方
Computer Useの正式公開は、AIアシスタントが「会話相手」から「実行者」へと進化する転換点だ。特にAuto modeの登場は、AIエージェントの実用化において大きな一歩と言える。ただし、デスクトップ操作をAIに委ねることへの心理的ハードルは依然として高い。Anthropicが段階的にロールアウトし、研究プレビューという慎重な姿勢を見せている点は評価できる。競合のOpenAIやGoogleも同様の機能を開発中とされており、2026年後半にかけてAIエージェント市場の競争はさらに激化するだろう。
Source: Anthropic